第5回学術集会

1999年11月19日

日本子どもの虐待防止研究会
第5回学術集会 栃木大会

子どもの虐待防止宇都宮宣言

 日本子どもの虐待防止研究会JaSPCAN は、平成8年10月31日厚生省に児童福祉法についての改正を要望したが、その後事態は急速に深刻化し、子どもの虐待は死亡例を含めて急速に増加していることは周知のとおりである。
 その大きな原因のひとつは、現行法が充分でないことにある。国や地方自治体は、子どもの権利条約を尊守し、子どもの権利を守る視点で、児童虐待防止のための制度の確立と実施についてJaSPCAN ほか市民団体の意見を徴し、法定立については国民的合意を得るとともに、児童相談所や児童福祉施設など福祉機関や保健医療の充実を図らなければならない。また、あわせて虐待に苦しむ子どもの救済と家族への支援に関する手立てを速やかに行うべきである。
 以上、第5回日本子どもの虐待防止研究会学術集会(栃木大会)において宣言する。

日本子どもの虐待防止研究会
第5回学術集会栃木大会
実行委員長 桃井 真里子
日本子どもの虐待防止研究会
会長 小林 登