第10回学術集会

2004年12月11日

日本子どもの虐待防止研究会
第10回学術集会 福岡大会

大会決議文

 私たち日本子どもの虐待防止研究会はここ福岡の地で第10回学術集会を開催することが出来ました。この10年の間に、子どもの虐待防止についての社会の関心は深まり、国会の理解も得て、この1年の間に児童虐待防止等に関する法律、児童福祉法の改正が実現しました。その中で国および自治体の責務の拡充など、多くの面で進展がありました。
 しかしながら子どもの安全と安心を保障するべき児童相談所や児童福祉施設などの人的、物的条件の整備は大きく立ち遅れており、また地方分権の流れの中で子ども家庭福祉政策の地域間格差は依然として解消せず、財政見直しとも相まって子どもの家庭福祉の全体的水準は後退する危機にさらされています。
 私たちは、国と全ての自治体が子どもの生命と成長発達を保障するためのナショナルスタンダードを確立し遵守することを強くもとめます。

日本子どもの虐待防止研究会
第10回学術集会福岡大会
実行委員長 満留 昭久
日本子どもの虐待防止研究会
会長 小林 登